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2018-11-18 15:25:00

こんにちは。

朝晩ずいぶん冷え込んできましたね。

明るい時間も日に日に短くなっています。

年をとってくると悲しいかな、自然光がないと見づらくやりづらい、

作業の内容にもよるのでしょうが、

先日のイベントでご一緒した方々とも皆して一致、

「夜見えな~~~い!」と言いあったのでありました、ちとほっこり。

そういうわけで、最近は超早起き!

朝7時から作業始動、陽と共に働き、陽と共に終わる、

う~んいいなあ~~~とやはりなぜかほっこり。。。

そんな寒い季節ならではを味わう日々が始まりつつあります。

さて、制作の始動といえば、何を作るにしてもまず、土を作ることに始まります。

私の場合は、数種類の土を混ぜて使っています。

土には本当に色々な種類があって、

耐火度、可塑性、色、肌質、などさまざまです。

どの土を使うかによって、以降を同じにしても、がらりと印象が違ったりします。

陶芸では昔から、『1焼き2土3形』と言われていて、

どう焼くか、どの土を使うか、がかなり仕上がりを左右するのですね。

なので、希少な土はかなり高価です。

私の場合は、ごくごく一般的なむしろお安い部類の土、なのですが、

・耐火度(火に対する強さで、弱いとゆがみやへたりが起きやすい)

・可塑性(作る段階での作りやすさ、ねばりやさくさく感や腰の強さとか)

・吸水性(細かい土でよく焼き締まる方が吸水率は下がる、白より赤の方が締まる)

・色や仕上がり感

これらは相矛盾する要素になるので、数種類混ぜることでバランスをとっています。

といっても、食器や花器など実用物を作っていますし、

陶器になじみのない方も含め不特定多数の方々に対するわけですから、

やはり実用性を重視して3番目がメインになります。

ただ、細かい土は本当に作りづらくてね、手びねりには向かないのです。

なので、2番目や4番目の要素を少し混ぜて、

それでもやりづらいですが、あとは修練で補う、といった具合ですね。

こうして数種類混ぜるわけですから、均一になるようよくよく混ぜないといけません。

これがなかなかタイヘンな作業になってきてまして、結構ひーふー言う時あります。

で今回、この土づくり段階のあること、

均一にするだけでなく他の点をより丹念にやってみましたら、

結構気になっていたことが軽減した感があります。

これまでも、妙にすんなりいくな、また今日はえらくこうなるな、

とかのばらつきがあって、何に起因しているのかな、と思っていました。

土は生き物ですから、季節・気温・湿度・保管状態などによって、

ただ置いておくだけでも、刻々と変化しています。

土を作る段階に着目する、カタチを作る前のスタンバイの状態を観が見る、

今回ふとそうしてみたわけですが、

やはり寒い季節、ほっこりしてきた季節ならではの着目なのかもしれないですね。

次もそこにひと手間かけてみよう、はて新たな発見に至るやいなや??

 

IMG_1073_1.JPG 菊練り、ちゃー坊をバックに1枚パシャリ、この菊模様に練っていくのは慣れないと難しく「菊練り3年」と言われています、私は左廻し、なのでロクロ挽きするとしたら右回転、右廻しの人もいます、要は練りとロクロ回転を逆にして力を相殺します、土は生き物だからね~土に加えた力は残るどころか増幅します、これなかなか難儀!