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こんにちは。
朝晩ずいぶん冷え込んできましたね。
明るい時間も日に日に短くなっています。
年をとってくると悲しいかな、自然光がないと見づらくやりづらい、
作業の内容にもよるのでしょうが、
先日のイベントでご一緒した方々とも皆して一致、
「夜見えな~~~い!」と言いあったのでありました、ちとほっこり。
そういうわけで、最近は超早起き!
朝7時から作業始動、陽と共に働き、陽と共に終わる、
う~んいいなあ~~~とやはりなぜかほっこり。。。
そんな寒い季節ならではを味わう日々が始まりつつあります。
さて、制作の始動といえば、何を作るにしてもまず、土を作ることに始まります。
私の場合は、数種類の土を混ぜて使っています。
土には本当に色々な種類があって、
耐火度、可塑性、色、肌質、などさまざまです。
どの土を使うかによって、以降を同じにしても、がらりと印象が違ったりします。
陶芸では昔から、『1焼き2土3形』と言われていて、
どう焼くか、どの土を使うか、がかなり仕上がりを左右するのですね。
なので、希少な土はかなり高価です。
私の場合は、ごくごく一般的なむしろお安い部類の土、なのですが、
・耐火度(火に対する強さで、弱いとゆがみやへたりが起きやすい)
・可塑性(作る段階での作りやすさ、ねばりやさくさく感や腰の強さとか)
・吸水性(細かい土でよく焼き締まる方が吸水率は下がる、白より赤の方が締まる)
・色や仕上がり感
これらは相矛盾する要素になるので、数種類混ぜることでバランスをとっています。
といっても、食器や花器など実用物を作っていますし、
陶器になじみのない方も含め不特定多数の方々に対するわけですから、
やはり実用性を重視して3番目がメインになります。
ただ、細かい土は本当に作りづらくてね、手びねりには向かないのです。
なので、2番目や4番目の要素を少し混ぜて、
それでもやりづらいですが、あとは修練で補う、といった具合ですね。
こうして数種類混ぜるわけですから、均一になるようよくよく混ぜないといけません。
これがなかなかタイヘンな作業になってきてまして、結構ひーふー言う時あります。
で今回、この土づくり段階のあること、
均一にするだけでなく他の点をより丹念にやってみましたら、
結構気になっていたことが軽減した感があります。
これまでも、妙にすんなりいくな、また今日はえらくこうなるな、
とかのばらつきがあって、何に起因しているのかな、と思っていました。
土は生き物ですから、季節・気温・湿度・保管状態などによって、
ただ置いておくだけでも、刻々と変化しています。
土を作る段階に着目する、カタチを作る前のスタンバイの状態を観が見る、
今回ふとそうしてみたわけですが、
やはり寒い季節、ほっこりしてきた季節ならではの着目なのかもしれないですね。
次もそこにひと手間かけてみよう、はて新たな発見に至るやいなや??
菊練り、ちゃー坊をバックに1枚パシャリ、この菊模様に練っていくのは慣れないと難しく「菊練り3年」と言われています、私は左廻し、なのでロクロ挽きするとしたら右回転、右廻しの人もいます、要は練りとロクロ回転を逆にして力を相殺します、土は生き物だからね~土に加えた力は残るどころか増幅します、これなかなか難儀!
こんばんは。
先日、昨年2月に仕込んでそのまま開けずにいたおみそ、開けてみました。
いつもなら2月に仕込んで、その年の11月か12月頃に開けるのですが、
今回は、まだ前回分が残っていたのもあって、年をまたぎ、春になり、
以降ずるずるのびのびと、そのまま放置してしまっていました。
梅雨までに開けそびれたのが失敗で、そして今年の夏は異様に暑く雨も多く、
もうそうなったら、開けるのがこわくなっちゃってたのですね、実は。
カビだらけになってダメになっているか、それか逆にカピカピになってるかも?
永すぎた放置に、ほとんど諦めの境地で恐る恐る開けてみると。。。
「えーうそーーーっ!」
本来、表面の空気に触れるところにはカビがきているものなのですが、
そのあるはずのカビもなにもなく、
でも一応表面部分を取り去ってちょっと味見してみると、なんと大丈夫だったのです!!
かなり熟成していて、色も味もいつもとはちょっと違うようですが、
ぜんぜん傷んでなどなく、超熟成のおみそになってました!!
色はかなり濃いです。
これが例年の色です。
あら~~~ほんとびっくりでした。
パックに小分けしながら、しつこく何度も味見してみると、
やはりかなり味は違いますね。
麹や大豆の甘味がほんのり香るのが、自家製の素朴なおいしさなわけで、
私はそれが非常に気に入って、自分で作るわけなのですが、
今回のはそういうフレッシュさはないけれど、
相当に揉まれた好々爺、みたいな感じでしょうか。
固さも全然固くなどなっていなくて、いつも通り柔らかくてバッチグーです。
ひとまず、みそ炒めをして食べてみたら十分十分、おいしかったです!
しめて8キロ分くらいかな、冷蔵庫を占領してしまうので、
ちょうど遊びに来ていたFちゃんに、1パック進呈しました♪
発酵や熟成のメカニズムって、すごく神秘的だなあ~、ほんと。
私はお料理はあまり得意ではないのですが、
こういう調味料を作る、とかは妙に興味があります。
あと、燻製とか天日干しとか、そういう類も。
もっと好々爺になった頃には、そういうの楽しんでみたい気がします。
さて、実は私、明日から3日間、大阪でのイベントに助っ人参加いたします。
前売りシステムのイベントのようで、スペースも小さいですし、
メルマガやお知らせはせずにしましたが、8日は当番に行ってきます♪